翡翠九番地

特撮と舞台好きのブログ ※すべて個人の感想です

「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」感想

 間が空いちゃいましたがドライブ映画も感想を。ネタバレもしてます。

 

・良かったところあれこれ

 映画サイズの火薬・CGがよかった!ライドチェイサーやダドラさんの重機がなかなか見ごたえあってよかったです。もうちょい実物でリアルにしてほしいと思わんでもないけど。デコトラさんやプロトトライドロンさんがかわいかった。

 ダークドライブとネクストライドロンのデザインやカラーリングもGOOD!黒ベースに青のラインがスタイリッシュ。音声が低いのはリュウガを思い出しました。超デトヒもかっこいいし、やっぱり黒ベースでダークな雰囲気のライダーはかっこいいな。魔進チェイサーは超デトヒに改造されちゃったんですかね・・・?ライダーのチェイサーもかっこいいけどやっぱり魔進チェイサーがかっこいい!ブレイクガンナー見たい!本編再登場してくれないかな。

 ゲストの真剣祐と柳沢慎吾もよかったです。真剣祐二十歳くらいだと思ったら18だと・・・!?大人びてるな。関係ないけど「まっけんゆう」なのね。ずっと「しんけんゆう」だと思ってました。今もこのPC「まっけんゆう」で変換してくれないから「しんけんゆう」って打ってる。

 

 

仮面ライダーの歴史が狂う!

 もはや驚きも無い歴史改変ネタ。確か本編と繋がってるんでしたっけ。ちょっとTV本編見逃したところがあるので分岐点がよくわからないけど、本編バッドエンドルートの未来ですかね?いやでも分岐点は作中の進ノ介指名手配?だったら事件開始が本編後ってことはないのか。指名手配の原因のベルトさん暴走の原因ってなんだったんでしょうか。本編見逃したところで何かあったか、ちょうどその時出会った108に仕込まれたんですかね。

エイジくん干渉前は彼女もいないらしいこの時点で逮捕ってことは出所後結婚したってことかな。

(現代)ベルトさん暴走、進ノ介逮捕

→出所後結婚、エイジ誕生、ロイミュード支配(時系列不明)

→(2035年)エイジ死亡、108現代へ

→(現代)108と進ノ介が出会う、逮捕回避、ベルト破壊(108の来た未来=歴史Xと分岐?)

→108融合、撃破

→歴史Xとは完全に分岐、ロイミュード支配が起こるかは不明

108による介入がない本来の歴史Xでは未来はロイミュードに支配されていたのだから、現代の人から見たら救世主ですね皮肉なことに。エイジは二十歳前後、役者年齢と同じでも18歳だからあと2,3年で生まれなきゃいけないから歴史Xの逮捕・出所後結婚だと時間が足りないのでは?改変後の歴史だとベルトさん暴走・逮捕あたりのつじつまが合わないし・・・。未来は変わったと作中で描かれなかったし、ボロボロのネクタイが残ってたし進ノ介死亡・ロイミュード支配・エイジ死亡が起こる歴史Xと同じになる可能性も消えてない?

ううん、よくわからない。タイムパラドックスネタは難しい。

 

 

・エイジくんと108

 TVの1分ストーリーはまるまるミスリードでした。本物のエイジくんは2035年で108に殺害されて進ノ介に会えなかったんですよね・・・。108曰く嘘2割(ベルトさんは悪、自分がエイジ)でその他は本当なので、本物のエイジくんが父親に会いたがっていたことも、過去を変えようと奮闘していたことも本当。108の演技だったとはいえ、本物のエイジくんもいい子そうだし、途中までエイジくん目線で見てました。

 上にも書いたように108は過去に介入しなければ未来はロイミュードに支配されたままだった。「俺が1番!俺が支配者じゃなきゃ嫌だ!」という子だったのかな。ダドラベルト投げ捨ててドライブ復活の機会を与えてしまうし、墓穴掘りまくりでドジっ子という印象。本物のエイジくんが父親にも会えず、目的も果たせず死んでしまったというのは報われなさすぎるから、108が過去へ介入し墓穴を掘った行動は108がコピーした本物のエイジくんの意思が影響した、と思うことにする。嗜好の一致も、母親の思い出も、本物のエイジくん。そうじゃないと悲しすぎる。未来が歴史Xとは変わっても歴史Xのエイジくんは死んだままだもの。

 

 108はドジっ子な上、「過去と未来の鎌田が一つに!」までやってくれてとても面白かったw「鎌田だ…!鎌田カッターだ…!」と集中できなくなったから鎌田ずるい。あとやっぱりロイミュードの金色ってちょっとダサいよね。

 

 

仮面ライダーゴースト登場

 コイツ浮くぞ!光るぞ!フワ~と浮くワイヤーアクションが幽霊ぽくていい感じに気持ち悪くてよかったです。目以外のところが光るという今までと逆のパターンも新鮮。骸骨モチーフかな?フワフワ浮く他にも消えて敵の後ろに現れたりトリッキーで面白いアクションになりそう。

 音声はイマイチ聞き取れなかったけどかなり喧しいなwストーリー開始時or冒頭から死亡という重い話になりそうなところと、この元気な音声のミスマッチがどうなるか楽しみ。

 

 

・初代ドライブピット

 絵的にもドラマチックでよかったです。最新式のスタイリッシュな車もかっこいいけど私はクラシックカー好きだなぁ。ベルトさんいい趣味してるぜ。ベルトさんの声が優しくて、ちょっとうるっとした。

 

 

・剛とチェイス

 要素詰詰とポスターで予想はしてたけど完全にカマセとお助けキャラでしたね。もっとストーリーにも絡んで活躍してほしかったと思わなくもないけど、もうちゃんと味方で仲良くしてるだけでいい・・・(ハードルが低い)。サブライダー活躍させて本筋の尺足りなくなっても本末転倒だしね!チェイスよりシンゴウアックスさんの方が出番あったんじゃないかな…例のベルトさん破壊でも目立ってたし。剛が特状課といっしょにいられる立ち位置で進兄さんや霧子との関係も良好そうで安心した。よかったね・・・!チェイスともデコボココンビでかわいかった。チ「バイク借りるぞ」剛「壊すなよ!」とか街でフラフラしてるチェイスは笑ったw

 戦闘ではほぼカマセだったけど、ドライブ&マッハの連携はかっこよかったしチェイスVS重機とかインパクトあった。剛は終盤108に立ち向かったところで死ぬんじゃないかとヒヤヒヤした・・・死ななくて本当に良かった・・・。だいたいGP4号と本編での不遇のせい。パラレルや時間改変系の映画は主要キャラ死亡とかやるからね!

 

 

・ED

 映画はあんまり見れてないけどオフショットEDってほかにもあるんですかね?初?すごい新鮮だったけど個人的にはNOです。役者ももちろん好きだからおししく頂けるけど、映画はEDまで1つの作品だから最後まで「仮面ライダードライブ」でいてほしかった。特に子供の見る物だかね。ちびっこの頃は彼を竹内涼真じゃなくて泊進ノ介と見るもんだ。オフショットやメイキングは円盤に入れてもらって、「その後」を欲しかったかな。未来が変わった、世界を救えたとはっきり描かなかったからここでフォローしてほしかった。

 

 

・残念だったところ

 まずストーリーを詰過ぎたんじゃないかなと思います。「未来からの敵」「逃亡劇」「ピンチから復活」「親子の絆」「進ノ介・ベルトさんの絆」「警察の誇り」・・・とかストーリーもテーマも詰詰で、どれも踏み込んで描けず1番の盛り上がりポイントがわからくなってたと思います。

 

 削るとしたら「警察の誇り」かな・・・。というか、本編もそうだけど特状課以外の警察が無能すぎてこんな無能にするならむしろやらない方が良かったんじゃないか。その特状課も今回は蚊帳の外でしたね。特状課は信じてるならとりあえず連絡取ろうよ!進ノ介も助け求めようよ!いくら仲間を信じようといっても君たち特撮あるある超速理解力無いんだから話し合おう!

 警察は警察でふりまわされてろくな証拠もないのに進ノ介を指名手配して、霧子に諭されてテノヒラクルーなので敬礼のシーンもあんまり燃えませんでした。敬礼も結局は「上に従った結果」なので誇りや信念じゃありませんしね。警察の身内から犯罪者が出るなんて大不祥、ろくに調べもしないで指名手配は首をかしげました。

 比べるのもよくないけど某刑事ドラマだったら、身内の犯罪ははっきりした証拠出るまで公表しない組織の黒さとか、隠蔽しつつも上に従って捜査する刑事と同僚を信じる刑事の現場のぶつかり合いとか描くと思う。もちろんそんな尺ないので警察丸カットか純粋に協力関係で良かったんじゃないかな。

 指名手配・最後援護を入れるなら、逃亡途中に108の攻撃が警官に当たりそうになるのを進ノ介が庇う→その警官が柳沢刑事に「自分には泊進ノ介が敵には思えません!」と進言とかだったらよかったかも?

 

 ベルトさん破壊や進ノ介指名手配・死亡などどこかで見た話が多かったのも残念でした。GPと4号は米村毛利の仕業とはいえMovie大戦とか本編でもしただろ!他映画やコラボがどこまで本編と同じ時間軸かはわからないけど、私がドライブ世界の一般市民だったらこう何度も指名手配されたり死んだりするヒーローや何度も誤報冤罪したり怪人や殺人犯のいる警察嫌だ(白目)あの世界のネットでは警察・仮面ライダーバッシングがひどいに違いない。

 

 

 ちょっと辛口になったのは刑事ドラマ好きだからです。警察が無能なのは悲しい。

 余談ですが免許証はチェイスでした。いい笑顔すぎワロタwwww