翡翠九番地

特撮と舞台好きのブログ ※すべて個人の感想です

仮面ライダー4号 感想追記と考察 主に乾巧について

 仮面ライダー4号について付け足しともんもん考えたことを。4号全体の感想はこちらに書きました。

wahoowahoo.hatenablog.jp

 

 まず私はパラレル許容派です。クロスオーバー系は「これがないと本編の話がつながらない!」とならなければパラレルだと思ってる。だってスペックとか設定とか矛盾を気にしだしたらキリがないし。555とか映画も小説もパラレルだし。別に本編の登場人物とまるっきり別人だと思っているわけではなく限りなく本編と同じ運命をたどったその人、少し違う運命をたどったその人だと思ってる。その上で4号のたっくんについて色々考えた。

 

 

・本編とライダー大戦と4号

 オルフェノクの寿命、ブラスターのリスク、細胞崩壊促進剤の影響で本編ラストの巧はボロボロだった。崩壊促進剤打たれる前でもう手の灰化は始まっていたし目も霞んでフラフラだった。EDであの土手に寝転がって手を太陽にかざして巧は何かに驚く。夢がなかった巧が夢を見つけ、そこで本編は終わる。もうね、巧にほとんど時間がないことは明らか。夢も「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんながしあわせになりなますように」の“みんな”には巧自身が入ってないようにも感じる。

 後味の悪さを残しつつそれでも「王の死=オルフェノクの滅亡」「巧の死」を直接描かなかったのがTV本編。最後はかなり駆け足だったし、尺の問題とかここで主人公が死んだら前作と被るとかいろんな事情もあるんだろうけど、あれは「俺だって巧に死んで欲しくなかった」という井上先生の優しさかな。あれだけ過酷な運命背負わせといてドS!うん、でも仮面ライダーというか井上脚本というか、基本的に厳しくもあり優しくもあるよね。人を殺したら報いを受けるしいいことをすれば生き残る(確率も上がる)(モブは除く。特撮とはモブ厳なのだ)。巧にわずかでも生の可能性を残したのは井上先生の優しさだと思う。あと洗濯屋トリオの中の人も「あそこで死んでしまうのは悲しすぎるから、昼寝の後は3人で帰ったことにしよう」と言っていてじーんと来た。井上先生と中の人たちの優しさを受け取って「巧は3人で平和に暮らして、穏やかにその時を迎えた」と思うことにしている。本編はあそこで終わったんだからその後は好きなように考えたっていいじゃない!

 

 でもライダー大戦で巧は生きていた。今の半田健人さんの年齢に合わせて成長した乾巧、渋くてかっこよかった。草加の死を看取ってしまったゆえに悩む巧はどこかウルフバレあたりの捨て犬たっくんみたいだったね。でも草加の描写が違ったし、本編とは少し違う運命をたどったパラレル巧が自然かなーと受け取ってた。パラレルのたっくんは生きてるんだ!と。

 GP4号では巧はあの時死んでいた。おそらく本編と同じ運命を辿りもっとも残酷な未来にたどり着いたんだろう。本編、ライダー大戦で生を描いたけど4号でははっきりと巧の死を突きつけた。あぁやっぱり、と思う反面残酷さにショックも受けた。本編で示した可能性のうち、米村さんは生を、毛利さんは死を選んだのかな。

 

 最初はそう、ライダー大戦とGP4号はパラレルだと思ってたんだけど、ちょっと考えてみたらどちらも本編と同じ運命をたどった巧でも話がつながるかもしれない。ライダー大戦の巧はメガリバース計画の影響、もしくはライダー大戦以前まで影響が及んだ時間改変マシンで生き返った存在だった、そんな解釈もできる。士が言ってた「柊と巧は同じ匂いがする」ってのはオルフェノクだからだと思ってたけど同じ生き返った者という意味でも通じる。草加の死に様が違うのは、村上さんも気になって監督に言ったら曰く「あれは悪霊が見せた幻」という設定らしい。生と死がひっくり返ったら巧はともかく真理も死んじゃうけどいいの?というのは草加本人じゃないなら納得である。確かに草加は「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ」な自分本位な奴だけど「愛する者のためなら命をかけて戦う」奴だったもの。

 4号で巧がやけにヒーロー台詞を言うのは年齢を重ねたから(それがリバース計画や改変マシンによる正しくない歴史とか生き返ったタイミングによっては捏造された記憶かもしれないっていうのは悲しいけど)+ライダー大戦での神さんや晴人との交流があるからとかそんなのもいいんじゃないかな。

 

①本編、ライダー大戦、GP4号全部パラレル

②本編→生存ルート→ライダー大戦

 本編→死亡ルート→GP4号

③本編とクロスオーバーモノはパラレル、ライダー大戦→GP4号

④本編→ライダー大戦→GP4号

 色んな可能性があるけど、はっきり示されているわけではないのだからそれぞれの好きな解釈を選べばいいじゃない。あの最終回の後、巧がどうなったかは本編では描かれていないんだから色んな可能性を選んでいいのだ。たとえパラレルだろうと色んな巧の可能性を観れるのはうれしい。「ぼくのヒーロー」を壊さなければこういう話はどんどんやってくれていいんですよ東映さん。

 

 

・歴史改変マシンについて

 GPは3号事件(仮)の解決、剛の死からおそらくしばらく経ったところで終わった。しかしその続きである4号冒頭で剛は生きている。GPラスト後に歴史改変マシンが再起動したようだけど、剛を死なせたくないという想いがマシンを動かしたのなら起動が遅すぎではないか。壊れていたから想いに反応してから起動まで時間がかかったと言われたらそれまでだけど、ちょっと考えてみます。

 

 GP最初の改変で3号が生まれ、他ライダーの歴史も改変される。その過程で巧は生き返った。GPラストで改変マシンが破壊されて正史に戻そうとする力が働いた。整理するとこんな感じか。

①3号を消す力、他ライダーを正史に戻す力→黒井響一郎はレーサーへ

②巧を消す力(本来の死亡ルートへ)←巧の生きたいという想い

③剛を生き返らせる力←巧の剛に生きて欲しいという想い

 ①は正常に機能。②の巧の想いでエラーが起きて巧生存剛死亡のGPラストへ。GP→4号の間にもう1度改変が起きて巧も剛も生きている4号時空へ。

 

 もうひとつ、本当にマシン起動の鍵は巧だけだったのか。1話から3話まで、歴史改変が起こったタイミングを見てみると剛や進ノ介の死に霧子が泣き崩れるところだ。最初は霧子の想いが原因で改変が起こっていると思っていたけれど、2話のラストで霧子がまだ現場にいない時点、侑斗死亡のところからマシンは起動している。でも改変が発動するのは霧子の目の前で進ノ介が死んだ時。巧本人の死んで欲しくないいう想いも強いけど、悲しむ霧子に影響されたのではないか?555本編でも長田さんの死に薄々気づいていても気丈に振舞う啓太郎や草加の死にショックを受ける真理を悲痛な表情で見ていた。人の死そのものもそうだが、それで誰かが悲しむのを見たくない、というのもあるんじゃないか。剛生存ルートに改変されるまでタイムラグがあったのは、GPラスト時空のどこかで巧が残された霧子を見て、そこで強く想ったからかもしれない。

 

 

・どこまでがショッカーの計画なのか

 4号ではショッカーはおそらく巧がマシンを動かしているとわかって行動している。世界征服を進める→ライダーが邪魔をしてくる→負けても1人でも殺せばループ→おそらくループの外にあるショッカー基地内で兵力増強、4号を完成させる→ショッカーの戦力だけ増していく→いずれライダーはジリ貧でショッカーの完全勝利、とかそんなところだろうか。時間を巻き戻すためにはその鍵である巧以外を殺す。だから巧以外の3人が2話までで死んでるのに巧は最期まで生き残ってるんですね。

 2話終了の時点で霧子と巧以外は1度以上死んでいる。霧子の想いが鍵で巧は2話冒頭のシグナルファイズもあるし何かしら絡んでるのかなーと。3話冒頭の繰り返される戦いの中でファイズも倒れているからやっぱり霧子の想いが鍵か!と思ったのだけど、あれうまいミスリードですね。ドライブマッハゼロノスは爆発してるけどファイズだけ倒れてはいるけど爆発してないんですよね。炎の中=爆発=死亡の仲間に手を伸ばしているようにも見える。やっぱりファイズだけずっと死んでいなかったのだ。爆発=死亡の公式を作った特撮の歴史は偉大。ミスリードの勝利ですね。

 ループのためにショッカーは巧以外の誰かを殺そうとする。誰も死なせたくないと思っているのに、その想いこそが仲間を殺すことになっているだなんてエグい・・・。記憶はループを繰り返すうちにはっきり残るようになったみたいだし、自分が何度も死んだり、仲間が死ぬところを何度も見たり、エグいシステム。

 

 GP世界ではライダーは洗脳を受けショッカー側にいるショッカーライダーか自分を失わないでいる正義のライダーがいる。前者は剣組で後者は南光太郎や侑斗。進ノ介は始めショッカー側だったけど光太郎と出会い正義側へ。巧はどちらともつかない独自のスタンス(byパンフ)。洗脳が効かなかったのか、洗脳されたけど目覚めたのか。すごいわかりにくい立場だと思うんだ。初登場時や洞窟では攻撃してきたと思いきや深追いしないし「飽きた」とか言うし。巧らしいといえばらしいけど、無理矢理理由を考えてみると、ショッカーは巧にマシンを動かしうる力があると気づいてあえて巧を洗脳はせず、でも仲間もいないあの一匹狼の立場に追い込んだのではないか。洗脳してしまったらその力=想いや意思が消えてしまうかもしれない、だからといって反乱する力を与えず、ショッカーが征服した世界に疑問を持っても単独じゃどうにもならないようにする、とか。

 

 

・シグナルバイクとショッカー首領

 GP冒頭で霧子のホルダーにシグナルバイクがくっつき、歴史改変後の世界でも霧子は記憶を失っていなかった。同じくGPで出てきた時の剛もTVとほとんど変わらなかった。もしかしたらシグナルバイクには歴史改変への耐性、守る力があるのでは?それが不完全だったから記憶のみ守られた、とか。でも4号だとシグナルバイクを持っている剛の記憶も書き換えられているんだよな・・・。マシンを再起動し修復した時点で特定のシグナルバイクのみに耐性があるように改良した、というのはどうだろう。それが4号2話冒頭で現れ、首領が持っていたシグナルファイズ。2話冒頭でなぜ現れたのかはわからないけど、シグナルファイズを持っていたから首領とショッカーはループから外れていた、と解釈してみる。

 GPの前日譚であるニンニンドライブコラボで、ショッカーはロイミュードに接触している。だからシグナルバイクの技術を持っていた。そして巧の姿をした首領は、ショッカーが作ったイレギュラーなロイミュードに近い者、かもしれない。記憶をコピーしたり人間の感情を学習して超能力を身につける。その超能力が歴史改変であり、マシンの本体(アクセルを壊したらマシンが壊れたということはそうかな)であった。思考をコピーしているから、首領のしようとしていること=もう1度生きるということは巧の潜在的ながら強い願いだ。そのために自分の生きれる世界→ショッカーの支配する世界を作るというのは歪んでいるけれどロイミュードやイマジンのようだといえばそうだ。生きたい、そんな強い想い持っていることを目の当たりにして進ノ介は「やっぱり考え直さないか?」と言ったのかなぁ。

 

 

・555オマージュと本編のあれこれ

 まずOPから555ぽい、やたら555オマージュがたくさんあるなぁと思ったらたっくんが主人公でこういうことか!といい意味で裏切られた。監督は555の助監督だし竹内くんは平成1期を見て育った555ファンだし、竹内くんとファンへのサービスかなと思っていたらちゃんと本編を見ると意味がわかるオマージュだった。

 3話で巧が寝転がっていた555本編ラストと同じあの土手。たくさん傷ついて、失って、戦った。戦いが終わってやっと真理と啓太郎とほっと寝転がったあの土手で、3度目の決意をする。もしかしたら2度目の死を迎えたかもしれないあの土手。本編の映像まで使って明確に「555本編と同じ運命をたどった後の巧」を描くのはずるい。当時見せなかった手のひらまで見せて。崩れる手のひら、4号の巧はあの土手で力尽きたのだろう。あ、回想のあの土手には真理と啓太郎がいなかった。人の映像を使ってしまうと色々面倒だからだろうとは思うけど、もしかしたらあの日からしばらくして1人であそこで力尽きたという解釈もできるのか。巧は狼なのに猫っぽいから、最期は人に見せないで静かに去ってしまいそうな儚さがある。

 海堂は髪型以外ほとんど本編と変わらなくて、この人が海堂しているだけど555の世界にぐっと近くなる。さっき巧は霧子の悲しむ姿に影響されていたんじゃないか、と書いたけれど、海堂も同じ理由で巧を止めていたのかもしれない。オルフェノクトリオの中で唯一生き残り、この世界ではもう1人のオルフェノクの仲間である巧も亡くした。もちろん海堂本人も悲しんで寂しかっただろう。だけど海堂以上にずっと巧と暮らしてきた真理や啓太郎はもっと悲しんだに違いない。海堂が恋した少女と友人、2人が悲しむ姿が海堂の心の奥に刻まれていて、生き返った巧になおさら今度は生きて欲しいと願ったのかもしれない。

 海堂も服は当時のままだったけど、巧も本当に当時使っていた物らしい。ライダー大戦でもあのコートは着ていたけど、体型の変わらない半田さんも東映の保管もすごい。4号の結末を見てしまうと、“同じ衣装・同じ髪型”というのが違う意味に見えてくる。撮影時期は年末年始くらいだが作中の設定は4月4日だ。でも巧の服だけやけに冬服っぽい。それは巧が“あの日”から時間の止まった存在だったからだとするとしっくりくる。自分が時間を繰り返す原因で、既に死んだ存在だと気づいたあの土手から、555最終回と同じ片襟がレザーの黒いPコートになる。平成1期の終わるのが冬だからあるこの風景的な切なさが本編と重なってすごくいい・・・。

 そして555といえばあのモアレ。555本編では人間とオルフェノクの境界の象徴であり、EDではモアレの破れた中、オルフェノクである巧と人間である真理と啓太郎という小さいながらもオルフェノクと人間が共存する世界の象徴だった。4号のモアレは生者と死者の境界線だったのかなぁと思う。あの破れたモアレから覗く世界は、巧が生きていける、進ノ介と剛と侑斗と霧子という新しい仲間といっしょにいることができる、狭い世界だった。歴史が戻っても、4号時空の中ではドライブ組と侑斗のつながりも、この世界も消えていない。

 

 

 書きたいことを書いたらとっちらかって読みづらくなったけど気にしない!

仮面ライダー4号は「私のスカイサイクロンがああああ!!!」な仮面ライダー4号と平成仮面ライダー4号、仮面ライダー555乾巧。「仮面ライダーは3度死ぬ!」はGP~1話で3度死んだ剛と幼少時、555本編後、そして世界を守るためにもう1度死んだ乾巧。黒井も巧も自分を犠牲に世界を救った。who's That Guyも聞いてると巧にも合うように思えてくるしtimeはまさに仮面ライダー4号での乾巧だった。CD買おうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

たっくんどこでもいいからしあわせになってくれ!!!!!!

最近のドライブ見てると剛が不憫すぎてそばにたっくんや侑斗がいてくれたらなんとかなるんじゃないかと思ってきた。もう4号時空でいいからみんなしあわせにならないと許さないからな。特に剛はしあわせにならないと4号で頑張ったのはなんだったんだってなるよパラレルだろうと。本当にしあわせになれ。

仮面ライダー4号 ネタバレ感想

「dビデオスペシャル 仮面ライダー4号」のネタバレとか感想とか

 

 3話まで見て、まっさきに思ったのがずるいなんだこれ555ファン狙い撃ちで殺りにかかってきてる!各所で言われてるように「仮面ライダー555 アフター」な話だった。話も面白いしキャラを絞った分それぞれに見せ場も役割もあって、仮面ライダーのクロスオーバー物としてはトップレベルの出来なんじゃないか。

 見ながら思ったことをその時そのままな感想。

 

ep1 

・映画デート

 特状課の机で目覚めた進ノ介に霧子から電話がかかってくる。おいおい映画デートかよ寝坊してるんじゃないよ進ノ介。仲のいい進ノ介と詩島姉弟にほっこり。もぐもぐ剛ちゃんがじわじわくるwwwwTV本編では072さん事件の原因になったマーマーマンションは結局字幕映画になったんですね。こういう作中作も見てみたい。DVDに特典で付けてくれないかな。

 

・「とまりん!事件だ!」

 TOMARIとNOGAMIは母音が同じだからなんだかすごくしっくりくる。ニコ生で繰り返し見たCMのせいで「とまりん!」「ショッカーが甘えてる!」に聞こえるのは許さない。

 しかしこれはどういう時間軸なんですかね?たっくんと侑斗が仲間で、ドライブ組は忘れてて。GPではたっくんはラストで助っ人してくれたくらいでほとんど共闘も絡みもなかったけど。あ、もしかしてゼロノスカードの影響でドライブ組は忘れてるとか?

ドライブ組→GP時空はほぼ正され正史に近い

巧と侑斗→GPの記憶は不明。共闘関係なあたりドライブ組よりGP時空濃い目

かな?まあクロスオーバーで細かく考えても仕方ないけど。

 

・共闘

 ヒーローセリフなたっくんがなんか初々しいwww滑舌がアレなのは寒いからってドンドコ山で実証されてるから仕方ない。侑斗もこんなにまっすぐ人を守るっていう子だったっけ。きっと歳を重ねて子供や未来をを守る使命感を強く感じるようになったんだろう。

 喧嘩殺法のたっくんとプロレス殺法の侑斗、荒っぽいファイティングスタイルの2人で結構いいコンビ。そういえばツンデレ気味の2人だなぁ。

マッハ「追跡、撲滅、いずれもマッハ!」

ゼロノス「派手だな。いつもやってるのかあれ」

は笑ったwww仮面ライダー派手名乗りの走りのお前が言うなw2回目の

マッハ「追跡、撲滅、いずれもマッハ!仮面ライダ~~」

ファイズ「行くぞ」

マッハ「マッハ!っておい☆」

とか

剛「勝ったんだからもっと嬉しそうにしろよ~ほら笑って笑って!」

巧「こういう顔なんだよ」

とかすっかり馴染んでテンポもよくて絡みが気持ちいい。こういう顔、ってたっくんらしいな。

 

・繰り返される死

 大戦GPラストから死にまくる剛。なんかもうかわいそうになってくる。剛が何をしたって言うんだ!姉弟の演技がとてもよくて、なおさら辛い。唖然とする進ノ介、険しい表情の巧と侑斗。死に方も昨今のライダーでは規制されそうなエグさ。爆殺、刺殺(完全に貫いててパラロスの草加思い出した)、3回目は剛をかばって進ノ介が犠牲になる。繰り返すたびに増すショッカーの勢力、完成する仮面ライダー4号。さあこれからどうなる!?

 

ep2

・行動を起こせ

 繰り返しがただのループではなくなっていく。といっても2回目から少しずつ記憶が残ったり行動が変わったりしていたけれど、ここからはっきり変わっていく。行動を起こせば変わっていく、龍騎でもそうでしたね。

 こうしている間にもショッカーが暴れていると人々を助けに行く巧。「死ななければいいんだよ」ってフラグみたいで嫌な予感がする。侑斗はゼロライナーでループの起点を探る。時間というテーマの中で、電王勢は役割がうまく生きるなぁ。デネブも登場してさらに“らしく”なってきた。良太郎だったら時間を繰り返したり歴史が変わっても記憶を失わない(はずだよね?)だろうし、ゼロノスとは他のキャラクターとストーリーを殺さないうまい配役。

 

・海堂登場

 海堂キタ━(゚∀゚)━!みんな大好き海堂さん!髪こそ伸びたけど見た目もキャラクターも変わらない姿にホッとする。1話ラストでも顔見せしたけどここで巧に接触。

「この件から手を引け。そうしないともっと悲劇が起こる」

頼み方wwwwwふざけた(本人はいたって真面目)土下座が実に海堂らしい。しんのすけたちと話すときはすっかり先輩ライダーな巧も海堂と話すときは昔のトーンと同じ。

 海堂は何か知っているようだけど理由は話さずオルフェノクに変化して襲いかかってくる。巧は変身せずに攻撃を捌き、そこへマッハが助太刀。

巧「やめてくれ!やめろ!あいつは仲間なんだ!」

マッハ「えぇ?だったらなんでお前を襲ったんだよ」

 そうだよなぁ。555の世界では怪人=オルフェノク≠敵だけどドライブの世界では怪人=ロイミュード=敵なのだ。ショッカーが存在する大戦時空でも怪人=敵。クロスオーバーの世界観の差がうまく出ている。剛にしてみれば巧が生身で怪人に襲われていたから助けただけなのだ。「それは・・・」と巧もはっきり説明できない。この認識の違いともどかしさは555本編を思い出す。

 

・繰り返しの起点、

 ゼロライナーで繰り返しの起点を探す侑斗がたどり着いたのは大戦GPの最終決戦、剛が死んだところだった。雨の中傘を侑斗の方に傾けて自分は肩がびしょびしょなデネブはいい嫁ですね。

 確信に迫る進ノ介と侑斗。大戦の記憶を取り戻す剛。事態は動き出すが剛の死とともに時間はまた巻き戻る。壊れた歴史改変マシンを動かしていたのは霧子の思いだったのだ。霧子と剛の表情がとてもいいから説得力があるよね。進ノ介の時も発動してたけど、霧子にとって大切な人枠だし。

 

・1人の命か世界か

剛「俺が死ぬ。世界を守ってかっこよく死ぬってのも悪くない」

巧「バカバカしい。大馬鹿だろうが。お前はそれでいいかもしれないが残された奴はどうする。ずっとお前を死なせたことを胸の中に抱えちまう。もうたくさんだ。誰かが犠牲になるのは」

 自分が原因だとわかったらそうなるよね・・・。でも受け入れたわけじゃない、どこかやけくそな剛の表情がとてもいい。黙って聞く進ノ介のやるせない表情も。そして巧、たくさんの死を見てきたからこそ巧の言う言葉は重い。

 

仮面ライダー4号

 色を抑えた配力も飛行士のスーツを元にしたデザインもスカイサイクロンもかっこいい!どこかのエターナルさんにそっくりな声もいい。そして強い硬い。ドライブの攻撃にもびくともせずステゴロの攻撃も強者らしくてかっこいいですね。圧倒的戦力に一気にピンチですよ。

 スカイサイクロンの爆撃、4号のライダーキックで散るゼロノスとドライブ、意味深な海堂。再び時間は巻き戻る。机を叩く進ノ介とEDに漂う絶望感がいい。いよいよあと1話!

 

ep3

・ショッカーの支配

 戦いの中で進ノ介達は何度も命を落とし、その度に時間を繰り返し、世界はついにショッカーに支配されてしまった。ショッカー支配の映像自体は映画とそう変わらないのにこの絶望感。何度も繰り返し、徐々に状況が悪くなっていくがそれを止められない、というのをきっちり描いているからか。行動しても止められないという無力感つらい。

 「これ以上状況を悪くしない方法があります」自分が犠牲なることを提案する霧子。自分は非戦闘員で、自分のせいで仲間が傷つき、何度も目の前で仲間たちが死んでいくのを見ているわけで、そりゃそう考えるよな・・・。

 1人思いつめる巧。「木場、草加、みんな・・・お前らだったらどうする」巧の口から木場さんと草加の名前が出てびっくりして涙腺クラッシュした。なんだこの、巧へのクローズアップぷりは。それにしてもたっくん・・・ライダー大戦でもそうだったけど彼らは今でも巧にとって大きな存在なんだな。「この件には首を突っ込まないほうがいい。命は一つしかないのだから大事にしたほうがいい」と再度忠告する海堂。やっぱり海堂は何か知っている。しかし1度死んでオルフェノクに覚醒した海堂が「命は一つしかない」ってのも面白い話。確かにオルフェノクももう1度死ねば終わりだけど。

 

・ショッカー基地突入

 ついに突き止めたショッカーの基地に突入する進ノ介、巧、侑斗。他の2人は素手で殴ってるのにファイズギアケースで戦闘員をぶん殴る巧に笑ったwww「何度だってやってやる!お前たちを倒すまで!」「俺はかーなーり強くなった」「俺たちだって強くなる。これだけ繰り返せば!」すごい!ヒーローみたいかっこいい!ヒーローだけど!かーなーり、と強調する侑斗がかわいいですね。

 押し始めるライダー達だが霧子と剛が捕まってしまう。傷だらけの2人。霧子は「みなさんならショッカーを倒せると信じてます。剛、生きて」と言って投身自殺を図る。ここ、とてもショックを受けた。霧子は映画でも身を投げていてそちらは助かっているけど、こちらは助からなかった。無慈悲に響く地面に叩きつけられる音がショッキングだ。ヒロインが身を投げるというのもショッキングだけど音や力なく横たわる死体というのがまた精神的に来る。モンスターに殺されるとかではなく投身自殺というのがリアルでこわいな・・・。「姉ちゃん!」悲痛な剛の叫びも、ここの剛の表情がとても子供っぽくてこんな表情をさせてしまう残酷さが際立ってる。

 しかし霧子が死んでも歴史改変マシンは再び作動する。歴史改変マシンを動かしていたのは、

 

・真相

 歴史改変マシンを動かしていたのは、誰かに死んで欲しくないと強く思っていたのは、乾巧だった。巧は1度死に、オルフェノクとして蘇った。人間を守るために戦ったが、オルフェノクの短命とファイズやブラスターのリスクで寿命が削られたこと、細胞を崩壊させる薬を打たれたことで555本編のラストにはもうわずかの命だった。あの後巧は死んでしまったらしい。海堂が巧を止めていたのは歴史改変マシンで生き返った巧に、もう1度死んで欲しくないと思っていたからなんだね・・・。自分の存在をかけて大切な人を守るために戦った侑斗の「命をかけても守りたいものがある」も本当に死を経験し、仲間を亡くしてきた海堂の「それで実際に死んでしまうのは大違いだ」という言葉はどちらも重い。「悲劇かどうか決めるのは巧自身だ」という進ノ介の言葉も、橋での3人の話は誰も間違ったことを言っていない。

 たくさんの死を見てきたからこそ「誰かに死んで欲しくない」と想った。「生きてるのは悪くない。俺は死にたくない」素直じゃない巧の、素直な言葉。歴史改変マシンを壊せばその力で生き返った巧は死ぬ。歴史改変マシンを壊しショッカーを倒して、剛を死なせない。3度目の死を覚悟したのは555最終回のあの土手だった。「世界のために犠牲になるなんて馬鹿馬鹿しい。残された奴はどうする」と自分を止めた巧の決意に剛が反論するが「あの時笑って死んだ自分を嘘はつきたくないんだ」と穏やかな顔をする巧に何も言えなくなる。やりきれない、切ない剛のカオが子供っぽくて、優しく受け止める進ノ介がお兄さんしてて、とてもいい。さっきから何回も言ってるけど剛が子供っぽさが残るオトウトオトウトしてるから、この物語の残酷さが際立ってていいなぁと思うのです。そして555最終回と同じ構図のモアレ。だから555オマージュな描写がたくさんあったのか・・・。

 「写真撮らない?」ここで明るく言える剛は優しい子。

 

・突入再び

 「一度手に入れた命を再び誰かの為に失う悲劇を受け入れられるというのか」「悲劇?笑わせるな。ハッピーエンドに変えてやるよ!」このヒーロー感。命を投げ出すことになっても、その時笑っていたらバッドエンドなんかじゃない。“あの時”の巧と同じだ。そして同時変身。巧を歴史改変マシンへ向かわせ、それぞれの最終決戦へ。

 マッハはついに単独で因縁のチーターカタツムリを撃破。ゼロノスはスプレンデッドエンドでアリマンモスを撃破。トライドロン・ゼロライナーとスカイサイクロンの空中戦。ゼロノス・ベガフォーム、デットヒートマッハの背中合わせVSダークライダーもかっこいい。デネビックバスターに剛がツッコミを入れていたのは笑った。ドライブ・タイプフォーミュラVS4号のキックのぶつかり合い。脚の負傷を察するやいなやパンチに切り替える4号は頭もキレそう。熱いぶつかり合いの末の決着。「これ以上加速すれば爆発する!」は自分が爆発するとは言ってないから間違ってない笑。(敵が)爆発する!映画ほどの派手さはないがそれぞれに見せ場があってかっこよくて戦闘も十分楽しめました。

 

・決着

 歴史改変マシンのもとにたどり着いた巧を待っていたのは海堂だった。マシンを壊そうとする巧を必死で止める海堂。

「俺さぁ、オルフェノクで1人だけ生き残っちゃったじゃない。だからよぉ!あれから色々考えてた。お前たちの死が意味のあるなのかって」

「今でも信じてる!意味なく死んだ奴はいないって!」

「ねえよ!意味なんてねえ!死ぬことなんて、ただ悲しいだけじゃないか・・・だからよぉ、お前だけでも生きててくれよ・・・」

「・・・それはできない」

「どうして・・・」

「世界を救うために・・・かな・・・」

「ばぁか・・・」

 オルフェノクが話すときの半裸の影が再現されててうれしかった。木場や結花を失い、照夫も守れず、1人残された海堂の言葉は痛いほど突き刺さる。巧やそれこそオルフェノクである海堂も1度死んだ存在だけれど、今生きている。今生きている者が生きたいと願うことも、生き返った仲間に生きて欲しいと願うことも、誰にも否定できることじゃないと思う。しかし巧の決意は変わらず、海堂にクリムゾンスマッシュを放つ。海堂の体を貫通して背中合わせで変身を解除する。この流れと巧の静かな口調が本当に綺麗で、555にしかできないこの構図を考えた人に拍手を送りたい。世界をを救うために犠牲になるなんて馬鹿馬鹿しい。巧は、大馬鹿野郎だよ!泣

 追いついた進ノ介たちに別れを告げると巧はファイズフォンを歴史改変マシンへ向ける。

「ここまで来るとはな」現れたショッカー首領は巧の姿をしていた。首領はシグナルファイズを押すと555のあの青い蝶が舞い、ファイズに変身する。

「時をもう1度リセットし、我々は生きる。生きて世界を我が物に」

「そういうことか・・・」

「もう1度考え直さないか?」

「・・・気持ちだけもらっておくよ。これからの世界を、頼んだぞ」

アクセルを撃ち抜くと周囲は光に包まれた。

そういうこと?巧は何を悟ったのか。首領の正体はなんだったんだろう。巧の生への強い想いとショッカー首領が融合した姿?進ノ介は巧の想いの強さを悟ったから考え直すといったのか?そういえばシグナルファイズは2話冒頭にも出ていたし、映画で霧子を歴史改変から守ったのもシグナルバイクだった。このへんはもう少し考えたい・・・。

 

・事件の終わり

 また進ノ介は特状課の机で目を覚ます。しかし時間は繰り返していた4月4日ではなく次の日5日。世界は元に戻り、進ノ介に事件の記憶はない。流れていた涙の理由を進ノ介はわからない。詩島姉弟と映画に行く約束に遅れる!と慌てる進ノ介に侑斗が声をかける。侑斗に渡した写真に巧の姿はなかった。「よく撮れてるじゃないか」

 映画を見損ねたと怒る霧子に埋め合わせをすると謝る進ノ介。剛「昼飯ご馳走になりマース!」平和な日常。ロイミュードが現れ駆け出す進ノ介がぶつかった人物は海堂。進ノ介に記憶はない。

「さて、この空を守ったのはいったい誰なんでしょうか?・・・なぁ、乾」

 

うわああああああたっくん!あの繰り返した、間違った歴史はなかったことになったんだろうか。きっと違う。あの時撮った写真も、新しい世代のライダーたちに託した未来も、きっと海堂の心にも、巧がもう1度生きた証は残ってる。侑斗はどうだろう。特異点ではないから覚えてなくて「よく撮れてる」のか、消えてしまったのは世界を守った証として「よく撮れてる」のか。もし覚えてなくても、気づいて。真ん中に誰かがいないと、進ノ介と霧子が屈むのは不自然なんだよ。

 

まとめ

 仮面ライダー4号自体にはバックボーンがほとんどなかったけど、純粋な悪役としてかっこよかったです。口元がライダーマンのオマージュだったりロボットぽいのもいい。「私のスカイサイクロンがぁ!」でキャラを立てていった・・・。毎晩磨いたりウキウキで乗ったり部下に自慢したりしてたのかもしれない。スカイサイクロンへの自信と愛情、ステゴロな戦い方と純粋な悪役、かっこいいライダーでした。

 

 555はリアルタイムで見ていて1番好きな作品なのだけど、10年経ってこんな作品が作られるとは・・・。OPが555に似てる!と思った時にはこんなに巧が主役な話だと思わなかった。「竹内くん555大好きだし監督も555の助監督だからなぁ(*´ω`*)憧れの先輩と共演できてよかったねぇ」とか思ってたよ・・・。本編ではぼかした巧の生死を提示したり、受け入れられない人がいるのもわかる。けれど本編では自分の境遇にどこか諦めてて、残された時間も少なく長く生きることを許されなかった巧が、10年経って新しい仲間に囲まれて、生きたいと素直に言えた。クロスオーバーだし本編とつながってるかどうかはそれぞれの解釈次第だけど、乾巧の物語としては非常に綺麗な「555extra」だと思う。自分はパラレル容認派なので本編とつながってようと繋がってまいと、新しい活躍が見れてよかったです。

 555視聴組の自分はとても楽しめたけど、未視聴組やちびっ子には優しくないので映画ではできない内容かな。そういう意味でdビデオという新しい可能性ができたのはよかった。Vシネもいいけど、Vシネだったら本当に好きな人しか買わないだろうし自分も発売日にはなかなか買えない。配信(→円盤)のほうがたくさんの人が見るにはいいと思う。というわけでこういう作品もっと作ってください東映さん。

 

 仮面ライダー4号は、平成仮面ライダー4号の仮面ライダー555、乾巧だったんだよ。

 たっくんありがとう。

 

 

 

<追記>

 もう少し踏み込んだ考察もどき

wahoowahoo.hatenablog.jp

 

スーパーヒーロー大戦GP仮面ライダー3号 ネタバレ感想

ネタバレとか感想とか考察もどきとか

 

 1月から続くニコ生一挙放送のおかげで200回以上CMを見たおかげでセリフを書き出せるくらい覚えてしまった・・・おのれディケイ・・・あまつさえライダー大戦GP!

 

 まず冒頭、廃品の山の中の古いブラウン管テレビに映される初代仮面ライダーの映像から始まる。あれって当時の映像の流用ですよね?正史と3号が生まれた大戦時空への切り替えがとてもうまくて引き込まれた。関さんの首領ボイスがハマってるというか激似で声優すげえです。あと1号2号がやられるのは悲しいけど3号登場と戦闘はかっこよかった。機械構造が透けて見える演出が( ・∀・) イイネ!

 

・黒井響一郎

 1号2号を倒してしまったことに苦悩する改造人間。黒い羽根が舞うとか冷静になるとギャグだけどミッチーだからなんかかっこよく見えてしまうずるい。手枷足枷やマフラー、プロペラ?のベルトと新ライダー的要素と昭和ライダーの要素がかっこいい。脳改造を受けていないということだけど、その代わり監禁されたり洗脳されたりしたのだろうか・・・鎖はその名残とか?なぜショッカーが彼に脳改造を施さなかったのかわからないけれど、そう考えると彼の境遇がめちゃくちゃ重くなるな・・・。パンフで1号2号と肩を組んでる姿にじんときた。これで終わるのはもったいない!ぜひ彼を主役にVシネを!

 

南光太郎

 ディケイドの時もそうだったけど相変わらずかっこいい!キレッキレ!「子供たちの夢を守り、希望の光を照らし続ける!それが仮面ライダーだ!」ってまさにヒーロー。追い詰められた時に不思議なことが起こるかと思ったがそんなことはなかった。復活して戻ってくるのだけど。最初から最後までヒーローしてて、出番こそ多くないけど1番かっこよかったのは彼かもしれない。

 

・桜井侑斗

 侑斗ー!おかえり!電王はまだ途中までしか見てないんですがオリキャスでの侑斗はうれしい。なんか大人になったね・・・。おじさん、ってそうか何歳の設定なのかわからないけど剛からしたらおじさんなのか・・・。ストーリーでも戦闘でも準主役級の先輩ポジションと後半のヒロインポジとおいしい活躍。デネブとの掛け合いも微笑ましい。

 

・乾巧

 ショッカーライダー・・・なのかな?攻撃はしてきたけど「飽きた」とか言って止めちゃうし、終盤は助けに来てくれるし、立ち位置がいまいち掴めない。まぁ彼は4号との関係上ものすごく特殊だからな。髪型も去年より当時に近くて「飽きた」ってのはたっくんらしくていい。乾巧としての出番は少なかったけどファイズとしては2回もアクセルしてくれたしすごくかっこよかった。くそぅ、アクセルと夜戦出しとけば許すと思って・・・だってかっこいいんだもん・・・。

 

ブレイド

 おかえり本人出演!まさか橘さんに騙されるとは思わなかった。オンドゥルルラギッタンディスカー!あいかわらずカリスはかっこいい。エコーがないのは残念だけどそれを抜いてもかっこいい。レンゲルの腹と闇落ちに安心感を覚え、敵側にいるときは強いのも笑った。ブレイドギャレンのダブルライダーキックもかっこよかった。最初は悪側だったけど、4人いっしょだったのはなんだかよかったです仲良し剣組。

 ただオリキャスの扱いで1番怒ってるのはここです。去年のたっくんがよかったから期待してたので尚更。「100裏切るより、100回信じて裏切られる人のほうが僕は好きだな」って剣崎と虎太郎の会話はとても好きなシーンです。剣崎に裏切られる方が悪いみたいなセリフ言わせたのも、ろくに描写もなく橘さん本編のセリフを言わせたのは許さないです。思った以上に顔だけジャックフォームだったのももう少しどうにかならなかったのか・・・せめてマスクだけでも作り直すとか。

 

・VSショッカーライダー

 ライダー大戦ではかっこいい先輩をしていただけにXライダーがボコボコにされるのはいくらショッカー側になっているとはいえあんまり見たくなかったな。

 森の精霊なJさんにはちょっと笑った。すっかりそういうポジションですね。洞窟の中の炎の平成ライダーの並びはいいですね。

 

・GP、VSショッカーライダー

 多少強引な気もするけど序盤の少年達とのエピソードからそこまではちゃめちゃには感じなかった。突っ込みどころ多数なので箇条書きで。

・圧倒的存在感のリボルギャリー。ハードボイルダーではダメだったのか

・ウィザード先輩の妨害がひどいw

・レースをほっぽいて加速対決しちゃうファイズとカブト

・トマーレ強すぎwww

・チェイサーさん乱入

・実車のチェイスももう少し見たかったけど車だとあれくらいか・・・

響鬼さんのカーンカーンっておとがとてもきれいでかっこよかった。混戦の中だとあの音は目立ちますね。

 

・ライダーロボ

 う、うん、戦隊が出るとなると巨大戦だよね!ってことでJやライダーたちを消し去ったライダーロボとシュリケンジン・トライドロン。ニンニンジャーの登場は本当に唐突で大人の事情を感じるけど、見たのがTVSPの後なのでその借りを返しに来たのかなと脳内補完。シュリケンジンの中で1人シートベルトなドライブが面白かったです。SPでもそうだけど天晴と進ノ介はなかなかいいコンビになると思うんだよなー。

 

・ラスト

 マッハが唐突にマッハした。みんなで敵倒して歴史戻ってハッピーエンドじゃないんかーい!剛が何したって言うんだ!しかも剛が死ぬきっかけは現さんならぬチーターカタツムリという後味の悪さ。そういえば改変された世界でもライダーを信じた他特状課の面々と違って現さんだけ改造もされて、役回りもまるっきり悪役で恨むにも恨めない可哀想さ。映画に続くとか続きはwebで!商法が嫌いな身としてはすっきりしない、もやもやするラストでした。

 

 話の流れとか心情の変化とか改心ポイントとかわかりづらいところもあったけど、3号を主役とした話としてはまぁまとまってたのかな?白い羽を残して綺麗な顔で消えていった3号は、悲哀のヒーローだったと思います。EDはミッチーの歌と石ノ森調のイラストがすっごく良かったです。円盤が出たらデータベースとして大きくノンクレジットの画が欲しい!この文章を書いてる時点で4号を見終わっているのでまとめての評価になるけど見てよかったな、という映画。不満もあるけど楽しかったです。

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はじめまして睦深(@motiwakame)です。睦深と書いてむつみと読みます。

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テレビ映画舞台などの感想や備忘録、主張したいことなど気まぐれに書いていきたいと思います。

それではよろしくお願いします。